映画『サクラダリセット 前篇・後篇』あらすじと感想

1.あらすじ

サクラダリセットは住民の約半数が特殊能力を保持している超能力者の閉ざされた都市咲良田で、能力者によって生ずるトラブル対応機関、管理局の管理下で強力な能力を有する学生が所属する奉仕クラブのメンバーの一人、浅井ケイを主人公とした人間模様を描いた物語です。

 

主人公、浅井ケイの能力は「記憶保持」でした。その浅井は、春埼美空と行動を共にしていました。春埼の能力は「リセット」と呼ばれ、3日間時間を巻き戻して、「すべてをなかったこと」にすることができました。もちろん、能力制限もありました。「リセット」は「セーブ」した時間にしか戻れないこと、「リセット」から24時間は「セーブ」できないこと、リセット後、人々だけではなく春埼も「すべてがなかったことに」なった時の記憶を失うことなどでした。ただし、浅井だけは例外で、「リセット」しても、記憶保持能力によって、記憶をとどめていました。そのような彼の能力によって、未来を変えることができました。

 

2年前、「リセット」の影響で同級生の相麻菫を死なせてしまいます。それは浅井が春崎に「リセット」を指示して24時間以内であったため、過去を変えることができず、相麻を生き返らせることはできませんでした。浅井は相麻を生き返らせるため、仲間を集め、管理局に対してクーデターを起こしたものの、失敗します。

 

そして、現在。高校1年生になった浅井は、春埼と一緒に管理局からの依頼を受けて、それを遂行しています。次に登場してきた村瀬陽香は、浅井と春埼を危険視します。そのような村瀬の能力は、触れたものを「消す」能力でした。村瀬の「消す」能力によって浅井は一度、死にますが、予め計画していた「リセット」により甦り、最終的に村瀬を仲間に引き入れます。

 

さらに、浅井と春埼は、浅井の後輩で相手の能力を「封じる」ことのできる岡絵里、管理局のシステムの一部である老女、魔女、10分間写真の中の過去を再現できる老人、佐々野と関係することになります。管理局創立メンバーの2人、魔女と佐々野は愛し合っていました。ところが、管理局が魔女の「未来視」をシステムとして必要とするため、魔女は一生、監禁されることになっています。魔女も佐々野もそれを承知のうえで、生きている間の一週間だけでも自由に暮らそうと約束していました。余命少ない魔女の願い、佐々野との約束を守るため、浅井と岡の能力が必要となります。

 

浅井は魔女を脱出させ、佐々野のところに送り届けようとします。ところが、浅井と敵対する岡は、春埼の能力を「封じ」ます。「封じ」たとしても、「リセット」方法を忘れただけであったため、浅井は津島や村瀬の協力を得て、春埼の封印を解除します。そして、春崎は能力を取り戻し、魔女と佐々野を逃がすことに成功します。魔女は浅井に「相麻も未来視だった。」と伝えます。浅井は相麻を生き返らせることにします。

後篇は、管理局対策室長、浦地正宗が登場してきます。

 

魔女がいなくなったことで、管理局は未来視による危機対応能力がなくなります。そのため、管理局が能力により起こるトラブル対応が困難になります。そこに登場してくるのが、管理局対策室長、浦地正宗です。彼の目的はサクラダリセット、咲良田から能力をなくすことでした。

 

咲良田で能力暴発が発生しますが、黒幕は浦地でした。能力が危険なものとされた場合、管理局は咲良田から能力をなくすという決断をする必要が出てきます。浅井は相麻の能力によって浦地の計画を知ります。そして、浅井は浦地の計画を阻もうとします。浦地は計画に従って能力の暴発事故を起こさせます。それは、管理局の決断を止められないものにするためです。一方、春埼は隔離されているため、「リセット」は使えません。このままでは、浅井には事態を変えられず、咲良田から能力がなくなってしまいます。それを阻止しようとする浅井。

 

浅井と浦地の対話機会が設けられます。浅井は自分が能力を管理すると申し出て、浦地に協力を求めます。浦地は了承し、自分と握手した後に加賀谷とも握手せよと求めます。加賀谷は「時間を止める」能力を持っていました。浅井が加賀谷の手を握れば、時間が止まり、浅井の負け、握らなければ交渉が決裂してしまいます。ところが、加賀谷が能力の使い方を忘れたため、浅井が加賀谷と握手しても時間は止まりませんでした。

 

浅井は、加賀谷を説得します。その結果、浅井は加賀谷の同意、支持を取り付け、サクラダリセットの阻止に成功しました。浦地は、浅井の協力者になりました。

 

前篇の公開は、2017年3月25日、後篇の公開は、2017年5月13日です。

 

2.スタッフ・キャスト

監督・脚本は、『神様のカルテ2』(2014年)、『トワイライト ささらさや』(2014年)、『先生と迷い猫』(2015年)の深川栄洋です。

 

主演は、『ミュージアム』(2016年)の野村周平です。

 

共演は『オケ老人!』(2016年)の黒島結菜、『きょうのキラ君』(2017年)の平祐奈、『俺物語!』(2015年)、『14の夜』(2016年)、『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』(2017年3月11日公開)の健太郎、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016年)、『PとJK』(2017年3月25日公開)の玉城ティナなどです。

 

3.感想

人口の約半数が超能力者の都市、咲良田を舞台として、次々と展開するストーリーがスリリングで興味深いものです。また、春埼が「リセット」能力を行使したとき、自分もリセットされてしまい、「リセット」したことすらも記憶にとどめていないという点に新鮮さを感じました。

 

サクラダリセットは人間の内面を浮き彫りにしていくといわれているらしいですが、さまざまな人の思惑や人間模様がテーマになっているのだと感じました。

映画『しゃぼん玉』のあらすじネタバレ感想は?林遣都はラストどうなる?

2017年3月に京都シネマ、テアトル梅田、シネマート心斎橋他で上映される本作品は、乃南アサのベストセラー小説『しゃぼん玉』(2008年)新潮文庫を元に実写映画化された作品です。

 

1.あらすじ

主人公、伊豆見翔人は都会に住む23歳の青年ですが、いつもイライラしていて、人生には不満ばかりあるようでした。浪人して入学した大学は中退し、アルバイトは数日と持たない状態でした。

 

生活もそのような状態で、伊豆見は女性や老人を狙った通り魔や強盗傷害などの犯罪に手を染めるようになります。ところが、ある日、ナイフで、はずみで老人に大けがをさせてしまい、伊豆見は盗んだバイクやヒッチハイクをして逃げます。逃亡の末、宮崎県北部の山村にたどり着いた伊豆見はけがをした老婆スマに出会います。最初はこけている原付を盗んで乗っていこうとした伊豆見は、スマに呼び止められます。

 

仕方なく伊豆見は、スマを家に送ります。スマは1人暮らしでした。スマを放っておけない伊豆見は、不平を漏らしながらも、スマを病院に連れて行きます。スマと一緒に村に戻ると、村人たちは伊豆見をスマの孫だと勘違いします。ところが、そのことを、スマも否定しませんでした。伊豆見はそのまま、スマと暮らすことになりました。最初は、「いざとなれば、金を奪って逃げればいい。」と考えていた伊豆見がいくら探しても、金目の物はありませんでした。

 

また、今度はシゲ爺に声をかけられて、シゲ爺の手伝いとして山菜取りなどの労働にチャレンジすることになります。今まで何も継続することができなかった伊豆見は、シゲ爺に叱咤激励されつつ、次第に作業に慣れ、まじめに取り組むようになります。そして、伊豆見は失いかけていた人間性を取り戻し、これまでの自分を省みます。

 

ある日、突然、スマの息子が帰ってきます。息子はスマに暴力をふるい、金を要求します。そのような状況にこらえきれず、伊豆見はスマをかばいます。息子と伊豆見は激しい口論になりますが、近所の人々が来て、結局、息子は帰ります。このことが引き金になって伊豆見は、罪を償い、人生をやり直す決意をします。

 

祭りの最終日に、伊豆見はシゲ爺に送られて交番に向かいます。

 

2年後、伊豆見は仮釈放になり、スマたちのいる宮崎県北部の山村に戻ってきます。シゲ爺にスマの様子を尋ねると、元気そうだということがわかります。その日は、祭りの前日でした。村の人々は、伊豆見を温かく迎え入れました。

 

公開は、2017年3月4日です。

 

2.スタッフ・キャスト

監督・脚本は、東伸児です。

 

主演は『HIGH&LOW THE MOVIE』(2016年)、『にがくてあまい』(2016年)の林遣都です。

 

共演は『あん』(2015年)、『君の名は』(2016年)の市原悦子、『女子ーズ』(2014年)、『デスノート Light up the New world』(2016年)、『もっと猟奇的な彼女』(2017年)の藤井美菜、『DOG×POLICE 純白の絆』(2011年)、『図書館戦争』(2013年)、『9つの窓』(2016年)、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)の相島一之、『千の風になって』(2004年)、『トリック 劇場版2』(2006年)、『ダイヤモンド』(2012年)、TVドラマ『鬼平犯科帳』シリーズの綿引勝彦などです。

 

3.感想

人は1人では、よくないです。人々とかかわり合い、評価され、認められることで、正しく生きていけるのだと感じました。伊豆見の場合も同様、村の人々に正しく向き合ってもらえたから、道を誤らずに済んだのではないかと思います。

 

当初の伊豆見は、すさんでいました。そのため、自分より弱い老人や女性をターゲットとしたひったくりのような犯罪に手を染めていたのです。すさんでいたとか、何と理由をつけても所詮、言い訳にすぎません。どのように転んでも、そこから一歩前進ということにはなりません。ただ、そのような犯罪に手を染めていても、怪我をしたスマを放っておくことができず、不平を並べながらも、病院に連れて行ったという一面はありました。その一面が人生を変化させることにつながったのです。都会ではなかなか味わうことのできない人々の温かさに触れたことも、伊豆見が自分のこれまでの人生を省見る発端になって、彼の心境に変化をもたらしたのです。

 

しかし、誰にも認められない、評価されない人など、この世にはいっぱいいます。伊豆見にも、もっと強く生きてほしかったです。

『スイッチ・オフ』あらすじネタバレとラストの感想

本作品は、ジーン・ヘグラド原作『森へ 少女ネルの日記』(1997年)早川書房が実写映画化されたものです。

1.あらすじネタバレ、ラスト

カリフォルニア北部の森の中。ロケ地は、わかりませんでした。姉エバと妹ネルは、父とともに森の中で自然に囲まれた生活をしていました。ところが、ある日、突然、世界中の電力が消失してしまい、電気も電話もラジオまで使用できなくなります。戦争が、始まったのです。父親は町の学校で校長をしていたのですが、戦争で学校が閉鎖になり、収入源が奪われました。そのため、それまでは、町へ行けば生活物資が手に入ったのですが、その生活物資が入手できなくなります。3人は不便な生活を強いられながらも、家族で力を合わせて家庭菜園を作ったりして、生活していました。とこらが、ある日、父親が大けがをして亡くなってしまいます。姉妹は社会と完全に切り離された森の中で泣き暮らしていました。無理もないことですね。

 

 

 

 

 

 

 

そこにネルに恋心を抱く少年イーライが二人の様子を見に来ます。イーライはネルと恋に落ちます。東部ではまだ、電気を使っているという噂があったので、姉妹に一緒に東部まで行こうと誘います。ネルはイーライと一緒に行くことに賛成しましたが、姉のエバは森を離れることに反対します。ネルは姉のエバを置いてイーライと旅立つことにしましたが、たった一人で森に残った姉を見捨てることができず、森の中に戻ってきます。

 

その後、大きな事件が二人を襲います。姉のエバが、誰とも知れない男にレイプされたのです。エバは無気力になり、ショックで無感覚になってしまいます。ネルは生き延びるために、父親の残してくれた家庭菜園を広げ、新たに野菜の種をまいていきます。暗闇に逃げ込んでいたエバは、野菜を育てることで次第に癒されていきます。そんなある日、エバが妊娠していることがわかります。ネルは驚きますが、エバは落ち着いていて産むことにします。ネルは、亡くなった母が残した蔵書からカリフォルニアの自生植物についての本を見つけ出して、薬草になる植物や食用になる植物が見分けられるようになります。エバが野菜だけしか食べていないため、鉄分不足で出産に支障をきたすと、ネルは父親のライフルを持ち出して、猪を撃ち殺し、肉をさばいてその肉を干して干し肉を作りました。その干し肉を食すると、エバの血色は改善しました。

 

 

出産した後、熱を患って母乳の出ないエバに代わって、ネルは自分の父を赤ん坊に吸わせます。ネルの乳は赤ん坊に吸わせているうちに、母乳が出てきました。エバの熱も下がり、母乳が出るようになった頃、ネルは母乳を止める薬草を飲み、セコイヤ洞に入って眠ります。

ラストは、姉妹がこれまでの「文化的な暮らし?」を捨てて、住居に火を放ち、セコイヤ洞に移住することにしたという結末になっています。

 

公開は、2017年3月4日です。

 

2.スタッフ・キャスト

監督は、『キット・キトリッジ・アメリカン・ガール・ミステリー』(2009年)のパトリシア・ロゼマです。

 

主演は『X=MEN』シリーズ、『JUNO ジュノ』(2008年)、『インセプション』(2010年)のエレン・ペイジと『アクロス・ザ・ユニバース』(2008年)、『ダイアナの選択』(2009年)、『レスラー』(2009年)のエバン・レイチェル・ウッドです。

 

共演は『アレクサンドリア』(2011年)、『ホーンズ 容疑者と告白の男』(2015年)のマックス・ミンゲラ、『X-ファイル 真実を求めて』(2008年)、『天才スピヴェット』(2014年)、『ブルーに生まれついて』(2016年)のカラム・キース・レニー、『ザ・コール 緊急通報指令室』(2013年)のマイケル・エクランドなどです。

 

3.感想

ラストは、いまいち、希望が持てないような気がします。続編はあるのでしょうか。子供が大きくなって成長したあかつきには、町に出て行ったりして。

 

後は、姉妹が逞しく生きる姿が描かれていると思います。父親が亡くなったときは、母親もすでにこの世の人ではないので、二人だけで生き抜かなければなりません。心細かったでしょうし、切なかったでしょう。ところが、その後の姉妹が逞しいのです。小麦がなくなったら、どんぐりから小麦の代用物を作り、紅茶がなくなれば、ハーブティーを作ることを覚えます。姉の鉄分不足が気になったら、妹のネルは猪を狩りに行って、肉をさばき、干し肉を作り、それを姉のエバに食べさせます。このような姉妹だからこそ、劣悪で過酷な自然環境の中でも生き抜けられるのでしょうが、すごいですね。

 

ただ、わからない点もあります。見知らぬ誰かもわからない男を避けるため?物騒であり、女性にとっては危険な存在かもしれませんが、これまでの自分たちの住居に火を放って人が住めない状態にしておいて、さらに森に入っていき、子供の頃の遊び場だった洞窟に移住するというのは、どうしても理解できません。森の恩恵にあずかるためかもしれませんが、洞窟では冬場は寒いかもしれませんし、ドアも鍵もありません。それは、私が「文化の中」で暮らしているからかもしれません。ただ、どうしても、ラストが釈然としないのです。

15年間復讐の時を待っていた少女『少女は悪魔を待ちわびて』

1.作品概要

連続殺人犯のギギムは、7人を殺害した容疑で逮捕されました。ところが、ギギムは証拠不十分のため、15年の刑で釈放されることになります。少女ヒジュンは、当時、刑事であった父をギギムに殺され、天涯孤独の身の上になります。ヒジュンは、父の同僚たちに育てられました。警察は、ギギムを監視し始めます。一方、ヒジュンもまた、ギギムに復讐するチャンスを狙っていました。

 

公開は、2017年3月4日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.スタッフ・キャスト

監督・脚本は、モ・ホンジンです。

 

主演は『サニー 永遠の仲間たち』(2012年)、『王になった男』(2013年)、『怪しい彼女』(2014年)のシム・ウンギョンです。

 

共演は『マイPSパートナー』(2013年)、『ファイヤー・ブラスト 恋に落ちた消防士』(2014年)、『カンチョリ オカンがくれた明日』(2014年)のキム・ソンオ、『フィスト・オブ・レジェンド』(2013年)、『同級生』(2014年)、『海にかかる霧』(2015年)、『アシュラ』(2017年3月4日公開予定)のコン・ジェムンなどです。

3.映画を見る前の一言

デヨン班長は、刑事だったヒジュンの父親の部下でした。先輩を殺したギギムに対する憎しみは、ヒジュンに負けず劣らずで、ギギムが出所してからは徹底的にマークします。それでも、7人も殺した殺人犯をたった15年で釈放、その殺人犯が出所して、また殺人が起こります。韓国警察の無能さが滲み出て来るようです。

『スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つ男』

1.作品概要

本作品は、1960年代にスペインで実際に起こった巨額詐欺事件「ロルダン事件」にかかわったとされている実在のスパイ、フランシスコ・パエサが原作者マヌエル・セルドンに明かしたエピソードをベースにして実写映画化したものです。

 

以前、スペイン政府管轄秘密組織でスパイとして働いていたパエサは、政府に裏切られ私財は取り押さえられ、国外生活を余儀なくされていました。スペインに戻ったパエサは、次期内務大臣候補とされている治安警備総局長ルイス・ロルダンから依頼を受けます。その依頼の内容は、ロルダンが横領した抗菌15億ペセタを守り、国外逃亡の手助けをすることというものでした。

公開は、2017年2月25日です。

 

 

 

 

 

 

2.スタッフ・キャスト

監督は、『マーシュランド』(2015年)のアルベルト・ロドリゲスです。

 

主演は、『BIUTIFUL ビューティフル』(2011年)のエドゥアルド・フェルナンデスです。

 

共演は『悪人に平穏なし』(2013年)、『ロスト・ボディ』(2013年)のホセ・コロナド、『スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜』(2012年)、『EVA エヴァ』(2012年)のマルタ・エトゥラ、カルロス・サントス、『マジカル・ガール』(2016年)のイスラエル・エルハルデなどです。

 

3.一言

激しいアクションシーンはなさそうですが、緊張感のある刺激的なサスペンスのような気がします。

世界平和なんて知るか!『スレイブメン』

1.作品概要

アルバイトをしながら自主映画を作っているさえない青年、しまだやすゆきは、何をしても失敗ばかりで、周囲から馬鹿にされています。ある日、しまだはメイド姿でティッシュ配りをしていた小暮綾乃に出会い、一目ぼれしてしまいます。しまだは、「自分の映画に出演してもらいたい。」と綾乃に声をかけようとします。ところが、その瞬間、レンズの装着されたマスクをかぶり、人間業とは思えない瞬間移動と腕力で通行人を刺す男が現れます。しまだも男に刺されてしまいますが、勢いではずれたマスクが偶然、しまだの顔に装着されます。マスクに付いたレンズは顔を5秒スキャンすると、スキャンされた人の運命を変えることができ、マスクからエネルギーを注入されたしまだは、強力なパワーを手にします。

公開は、2017年3月10日です。

 

 

2.スタッフ・キャスト

監督・脚本は『変態団』(2015年)、『キネマ純情』(2016年)の井口昇です。

 

主演は『薄桜鬼SSL sweet school life THE MOVIE』(2016年)、『U-31』(2016年)の中村優一です。

 

共演は『血まみれのスケバンチェンソー』(2016年)の奥田佳弥子、味岡ちえり、松井望、『6月6日』(2013年)、『HO 欲望の爪痕』(2014年)、『シマウマ』(2016年)の杉原勇武などです。

 

主題歌は、BRATSの『脳内消去ゲーム』です。

 

3.まとめ

中村優一が井口ワールドで、どのように崩されるのでしょうねえ。

フラメンコの聖地『サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ』

1.作品概要

スペイン、アンダルシア地方、グラナダ県サクロモンテ地区。サクロモンテ地区は、迫害を受けたロマたちが集い、イスラム文化と融合して独自の文化が生み出されました。ロマたちが洞窟で暮らしていたことから、洞窟フラメンコが生み出されます。その情熱的な歌や踊りは、世界中を熱狂させます。ところが、1963年、ロマたちは不世出のフラメンコダンサー、カルメン・アマヤの死、大洪水によって住むところを失われるという悲劇を経験します。

本作は伝説のフラメンコ・コミュニティに入り込み、迫害や大洪水など悲しい経験を乗り越えてきたダンサー、歌い手、ギタリストなどへのインタビューを通じて、世界でも重要視されているフラメンコ・コミュニティのルーツをたどることで、洞窟フラメンコが代々引き継がれていく様相を映し出すドキュメンタリー作品です。

 

 

 

2.スタッフ・キャスト

監督は、『デリリオ 歓喜のサルサ』(2014年)のチュス・グティエレスです。彼女は1962年グラナダ生まれで、現在、スペインで信望が厚く重要な監督の一人とされています。子供の頃、両親にタブラオに連れて行ってもらい、それ以来、何度もサクロモンテを訪れているとか。

 

出演は監督チュス・グティエレスとともに脚本を手掛けたクーロ・アルバイシン、ライムンド・エレディア、ペペ・アビンチュエラ、ハイメ・エル・バロン、フアン・アンドレス・マジャ、チョンチ・エレディア、マノレーテです。

 

3.まとめ

この映画の紹介文を書くまで、実は私はサクロモンテがロマによるフラメンコの聖地であることを知りませんでした。ヨーロッパから迫害され、洞窟に居住したロマの歌と踊りが、イスラム文化と融合してフラメンコが誕生していきます。魂の叫びのような歌とリズム、強烈な踊り。彼らは1963年の大洪水で済む場所も何もかも、すべてを失い、フラメンコだけが残ります。それでも、彼らの文化は悲しい経験を乗り越え、すべてを受け入れ、ロマたちは踊り続けます。

ハクはなぜ、魔法使いになりたかったのか?

ハクの正体は川の神で本性は龍神ですから、ハクは龍になれました。少年の姿は、千尋に合わせたのだと思われます。マンションが建てられて川を埋め立てられたとき、ハクは自分の居場所を失くしてしまって、油屋の湯婆婆に弟子入りすることで居場所を得ようとしたのか、魔法を使って自分の居場所である琥珀川を取り戻そうとしたのかは定かではありません。

 

千尋が最初に油屋の橋のところでハクと出会ったとき、ハクが焦っていたのは、油屋界隈が人間の来るところではないのに、千尋が迷い込んでいたこと、千尋はまだ油屋の他の者には見つかっていなかったものの、見つかってはまずい、面倒なことになるということで焦っていたのではないでしょうか。

 

ハクはなぜ、千尋を助けたのでしょうか。ハクは所在なさげにしている、また両親を豚にされた千尋を見て、同情したのかもしれません。あるいはハクは自分の居場所を探していた過去の自分とを重ね合わせたのかもしれません。ハクが千尋にだけ優しいのは、こういう事情があったからではないでしょうか。ただ、後に銭婆も「龍はみんな、優しいよ。」と言っていますから、龍は親切で優しいのかもしれません。以上、私見ですが。

松方弘樹主演『真田幸村の謀略』感想

結論から言えば、演技はともかくとして、配役、内容はいまいちでした。中学の頃、一度見た映画で、真田幸村と真田十勇士が好きな私は、喜び勇んで映画館に行ったものです。

 

唯一の見どころとしては、ラストに真田幸村が家康の首を討つところでしょうか。その直後に幸村は鉄砲隊に打ち殺されますが、死場を派手にするのもこの時代の映画らしいといえば映画らしいですね。この家康、討たれてしまいますが、影武者だったのでしょうか。というのも、家康が幸村に首をはねられる描写は、残念ながらこの『真田幸村の謀略』以外では見たことがありませんから。それに、家康が影武者であったならば、鉄砲隊が守らないのもわかるような気がしますし。

 

映画の冒頭では、あおい輝彦さんの演じる猿飛佐助が星の中から出てきます?星に変化していた?隕石ではなかったし、尾も引いていなかったような。星は落ちなかったですから。こんな忍法も使えるというところでしょうか。この時代、冒頭が宇宙からというのは、アニメ以外では新しいですね。あるいは、アニメの影響を受けたのかもしれません。実写では斬新といえば、斬新。

 

後、真田十勇士。海野六郎のガッツ石松さん、三好伊三入道の真田広之さんはまあよいとして、三好清海入道が秋野暢子さん。紅一点というのは、ねえ。まあ、女の武器というのは戦場では意表の付くものかもしれませんが、そこはあまり記憶にない。柴田錬三郎の『真田十勇士』を読んでみると、真田十勇士というのは男性で巨漢なのですよ。秋野暢子さんはどう見ても、ガッツ石松さんや真田広之さんのような働きはできないような。

 

それから真田幸村が隻眼になっているのも、おかしいですね。『柳生一族の陰謀』の影響が強すぎたのでしょうかね。隻眼の幸村なんて、他の作品では見られないような気がします。隻眼の幸村は、つくり過ぎている感があります。幸村に関していえば、1985年~1986年NHK放映の『真田太平記』の草刈正雄さんの演じる真田幸村は結構好きでしたが。

千と千尋の神隠しで、千尋は油屋での出来事やハクのことをわすれてしまっているのか?

  • 千と千尋の神隠しで、千尋達は最後にトンネルを通って現世に戻りますが、千尋は油屋での出来事やハクのことを忘れてしまっているのでしょうか?

 

銭婆が言っていたように、「忘れてしまったのではなく、思い出せないだけ」なのでしょう。ネットでも言われているように、浦島太郎も竜宮城での出来事をしっかりと覚えているようですし。

 

  • 最後に銭婆からもらった髪留めが光りますが、あれは何を意味していたのでしょうか?

 

これもネットで諸説がありますが、私は二つの意味が含有されていると思います。

 

第一には、油屋での出来事、銭婆に会ったこと、ハクが迎えに来たこと、両親が豚にされたこと、千尋の体験したすべてのことは現実にあったことであり、夢ではなかったのだということを示しているのではないかと思います。

 

第二には、銭婆が千尋に「さあ、お守りができたよ。」と髪留めを渡しながら言っていましたから、お守りが役目をはたして、銭婆の魔法が解けたものと思われます。つまり、千尋が現世に戻るとき、ハクが「決して後ろを振り向かないように。」と言っていますが、千尋が後ろを振り向かないようにと魔法をかけたのかもしれませんし、振り向いても油屋に引き戻されないように魔法をかけたのかもしれません。いずれにせよ、髪留めが光ったのは、役目を終えたからという解釈もできます。