ミュージカル『ラ・ラ・ランド』第74回ゴールデングローブ賞

今日は、2017年2月24日に公開される『ラ・ラ・ランド』です。
本作品は、『ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛』(2013年)、『10クローバーフィールド・レーン』(2016)で脚本を務め、『セッション』(2014年)で脚本、メガホンを握ったデミアン・チャゼルが自らの脚本を元に、ミュージカル映画化したものです。第73回国際映画祭では、高い評価を受けました。アカデミー賞受賞候補でもあります。第74回ゴールデングローブ賞受賞も決定しました。

出演はライアン・ゴスリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ、フィン・ウィットロック、ローズマリー・デウィット、ミーガン・フェイ、ジェイソン・フェイクス、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ、カーリー・エルナンデス、ジョン・レジェンド、ジョシュ・ペンス、アンナ・チャゼルです。

物語の舞台は、ロサンゼルスです。映画スタジオのカフェで働くミアは女優のオーディションを何度受けても落ちて、落ち込んでいます。ピアノの音色に誘われて、バーに入ったミアは、ピアノを弾くセバスチャンと出会います。セバスチャンは、ジャズのための自分の店を持つのを夢に持っていました。二度目に二人が出会ったとき、セバスチャンはポップスを弾いていました。「君は、首だ。」「クリスマスなのに。ジャズはあきらめる。」二人は互いの才能を認め合い、応援し合い、恋に落ちます。そんなとき、セバスチャンが生活のために始めたバンドが成功して、何かが壊れ始めます。

双方とも、同じ時に成功すれば、ハッピーエンド。そうならないから、ドラマが興味深いもの、奥の深いものになりますね。スケールの大きそうなミュージカルですね。二人の夢、恋、幸せは、どのように変化していくのかが楽しみな作品です。

『一茶』 リリー・フランキー主演、最初の妻役が佐々木希

今日は、2017年に公開予定の『一茶』の紹介です。
この作品は、直木賞作家藤沢周平の『一茶』(1978年)文藝春秋が映画化されたものです。監督は、『劇場版テンペスト3D 』(2012年)、『臥竜の人~伊達政宗 独眼竜と呼ばれた男』(2013年)の吉村芳之です。誰もが知る国民的俳諧師小林一茶を演じるのは、リリー・フランキーです。

その他の出演は中村玉緒、伊藤淳史、石橋蓮司、佐々木希、水川あさみ、立花美優、高橋かおり、内野聖陽、奥田瑛二と豪華であることも魅力です。脚本は『武士の家計簿』(2010年)、『武士の献立』(2013年)の柏田道夫先生です。何故、先生を付けるかといいますと、柏田先生はシナリオセンター大阪校における筆者の師匠であるためです。どうでもいいことですが。

「やせ蛙まけるな一茶ここにあり」、「ともかくもあなたまかせの年の暮」、「すずめの子そこのけそこのけお馬がとおる」など約20000句のほのぼのとした俳句を残した小林一茶ですが、映画ではもっと人間臭い一茶が描かれています。

最初の妻 菊役は佐々木希
映画は、50歳過ぎの一茶から始まります。幼い頃、母を亡くした一茶は継母との関係がうまくいかず、江戸に方向へ出されます。一茶は二六庵竹阿に弟子入りして江戸で俳句を学びます。やがて一茶は俳諧師として認知されますが、貧乏暮しは続きます。39歳のとき、故郷の信濃に帰るも、父は亡くなります。父の遺言は、「お前にはすまなかった。財産の半分をおまえにやろう。」というものでした。財産は、家屋敷と田畑、山林です。一茶が帰ると、異母弟は家屋敷、田畑を広げ、大きくしていました。一茶は好きな俳句を作っても暮らしていけるようにと、父の遺言を盾にとって、約12年間にも及ぶ訴訟を起こします。その結果、一茶は財産の半分を手にします。一茶はきちんと年貢を納めたうえで、俳句を作っていました。一茶は52歳で、菊(佐々木希)という女性と結婚します。一茶は、一晩で5回したといいますから、相当強かったことをうかがわせます。3男1女に恵まれますが、子供は皆、幼いうちに亡くなり、妻とも死別します。理由として、度重なる性交による過労死という説があります。

結婚は生涯通して3回
一茶は62歳のとき結婚した二度目の妻 雪には逃げられ、64歳で結婚した三度目の妻 やをとの間でようやく子宝に恵まれます。しかし一茶は、65歳でこの世を去ることになります。

『破門 ーふたりのヤクビョーガミ-』

今日は、2017年1月28日に公開される『破門 ーふたりのヤクビョーガミ-』の紹介です。
この作品は黒川博行の疫病神シリーズ、『疫病神』(1997年)新潮文庫、『国境』(2001年)講談社文庫、『暗礁 上下』(2005年)幻冬舎、『螻蛄』(2009年)新潮社、『破門』(2014年)第151回直木賞受賞作品 角川書店、『喧嘩(すてごろ)』(2016年)角川書店のシリーズ第5作目が映画化されたものです。疫病神シリーズの映画化としては初の作品で、監督は『毎日かあさん』(2011年)、『マエストロ』(2015年)の小林聖太郎です。黒川作品の映像化は、WOWWOW連続ドラマの『煙霞 -Gold Rush-』(2015年ドラマ放映、2011年文春文庫)のほか、『破門』(2014年 角川書店)が2015年にスカパーで実現されています。

出演は佐々木蔵之介、横山裕、北川景子、濵田崇裕、矢本悠馬、木下ほうか、中村ゆり、橋本マナミ、キムラ緑子、宇崎竜童、國村隼、橋爪功などです。脚本は大阪府出身の真辺克彦と福岡県出身の小嶋健作、主題歌は関ジャニ∞の『なぐりガキBeat』です。

主人公は、やくざの桑原保彦と口は達者ではあるが、貧乏な建築コンサルタントの二宮啓之です。二人は、橋爪功が演じる小清水隆夫と橋本マナミの演じる玲美に映画製作資金3000万円を持ち逃げされてしまいます。桑原保彦と二宮啓之は、トンズラしたお調子者映画プロデューサー小清水と玲美を追って、関西、マカオ、香港を奔走するハメになります。桑原保彦と二宮啓之は、小清水を捕まえては逃げられ、捕まえては逃げられというハチャメチャな追跡を繰り返しているうちに、大きなトラブルに巻き込まれることになります。それまでは追っていた者が、今度は何者かに追われるハメになり、さらには桑原保彦が絶縁されるか、破門されるかの瀬戸際に立たされることになります。絶縁されれば、ただで済まないらしく、殺されるか、埋められるからしいです。絶体絶命の状況に直面した桑原保彦と二宮啓之は、生き残りをかけて勝負することになります。

原作を踏まえて、感想がいくつかあります。
第一に、ギャンブルシーン。
黒川氏は大のギャンブル好きであるそうですが、マカオのカジノでルーレット、ブラックジャックなどをするシーンがあります。非常にリアリティがあり、勉強になります。何の勉強でしょうか?怖いです。ギャンブルは、危ないです。
第二に、血なまぐささを感じません。
第三に、会話のやり取りが、おもしろいですよ。

遠藤周作の『沈黙 -サイレンスー』実写映画化

今回は、2017年1月21日に公開される『沈黙 -サイレンスー』です。

この作品は、クリスチャン遠藤周作の『沈黙』(1966年)をマーティン・スコセッシ監督が映画化したものです。
アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーなどの出演陣に加え、浅野忠信、窪塚洋介などの俳優が起用されていることも話題となっています。併せて、マーティン・スコセッシ監督が初めて遠藤周作の『沈黙』を読んで、28年の歳月が流れたとのことです。なんという情熱と情念でしょうか。

物語の内容とその背景を見ていきましょう。
キリスト教禁教令は、三度の事件を契機として発せられることになります。
第一に、徳川家康が呼び寄せたフランシスコ会は、スペイン商船の関東入りの便宜を図れませんでした。
第二には、1610年に起こったデウス号事件です。
デウス号事件は、キリシタン大名、有馬晴信がマカオで家臣を殺された報復として、ポルトガル商船ノッサ・セニョーラ・デ・デウス号を沈没させた事件です。
第三には、1612年の岡本大八事件です。
岡本大八事件は、岡本大八、有馬晴信の間に所領を巡って贈収賄問題が生じたという事件です。岡本大八、有馬晴信、双方とも、キリシタンであったことが問題視されました。
また、同時に、この頃、徳川幕府の幕藩体制固めも大詰めを迎えていたといわれています。徳川家康は、キリシタン武士達に好意的な豊臣方と彼らが結びつくのを恐れていたとも、租税法を守るためともいわれています。禁教令は、さまざまな目的や体制の邪魔になったカトリックを排除するために好都合だったのです。
1614年には、金地院崇伝がキリスト教国は商船を寄こし、取引目的だけではなく、邪法を広め、日本国の国政を揺るがすものであるとする起草が出されました。
1616年に徳川家康が逝去すると、後を継いだ徳川秀忠はキリスト教禁制を強めました。

物語の主要な舞台は、江戸時代初期の日本。キリシタン弾圧に遭遇したポルトガル人教父フェレイラが過酷な拷問を受けて、棄教します。
1609年、物語の主人公ロドリゴの師匠、フェレイラは日本に到着し、1633年に囚われるまで宣教活動を行いました。フェレイラは天正遣欧使節であった中浦ジュリアンとともに、穴吊りの刑に処せられました。穴吊りという刑法は、穴の中に逆さづりにするというものでした。それでも、簡単には死ねないようにと工夫されたものでした。逆さづりにすると血が頭に集中します。こめかみに小さな穴をあけて、そこから血を出します。穴の中に汚物を入れ、地上では大音響の音を鳴らして精神的苦痛を与えるというものでした。5時間にも及ぶ穴吊りの刑で、フェレイラは転びます。皮肉にも、中浦ジュリアンは結局、穴吊りの刑でも棄教せず、殉教しました。
フェレイラの弟子、宣教師ロドリゴは、師匠が棄教したのかどうか真相を探ろうと、日本に向かいます。しかしキチジローの密告により、奉行所に囚われてしまいます。ロドリゴは師匠と再会しますが、ロドリゴ自身が棄教しない限り、拷問を受ける信者が赦されることはないのだと言われ、信じる道を進むのか、目の前にいる者を救うのか、葛藤し苦悩します。やがて、ロドリゴは、神はなぜ沈黙したままなのかと神を疑い始めます。

このようにこの作品は、西洋と日本、ふたつの体制、思想の違いに翻弄される人の悲しみと苦悩が如実に表現されたものです。

『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』主演・主題歌;高畑充希、共演:満島真之介、高橋英樹、江川洋介

今日は、2017年3月18日に公開される『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』です。
監督は、TVアニメシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002年)、『攻殻機動隊 S.A.G 2nd GIG』(2004年)、『精霊の守り人』(2007年)、『東のエデン』(2009年)、映画、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』(2006年)、『東のエデン総集編 Air Communication』(2009年)、『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』(2009年)、『東のエデン劇場版Ⅱ Paradise Lost』(2010年)、『009 RE:CYBORG』(2012年)を手掛けた神山健治です。

現在、神山祭開催中。神山健治監督作品がhulu、dアニメストア、バンダイチャンネル、auビデオパスで、本日から3月31日まで配信されます。ただし、auビデオパスにおいて配信される『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『東のエデン劇場版』は、2月1日からです。
ヒロイン、森川ココネの声を担当するのは、高畑充希。「岡山弁は関西弁のイントネーションと微妙に違いがあるため、難しかった。」とか。共演には『夏目漱石の妻』(2016年)の満島真之介、『ドクターX ~外科医・大門未知子』(2014年)、『逃げ恥』(2016年)の古田新太、前野朋哉に加え、高橋英樹、江口洋介という豪華キャストです。主題歌『ディ・ドリーム・ビリーバー』は森川ココネこと高畑充希が歌っています。

物語の主人公は、森川ココネ、女子高生。岡山県倉敷市で父親と二人で暮らす平凡な女子高生です。ココネの特技は寝ること、そう、「ひるね」でした。「夢まで見とんたっか、森川。」先生に出席簿で頭をこつんと叩かれる。「せんせえ~。」彼女は、最近、同じ夢を繰り返し見ることになります。ココネには考えるべきこと、進路のこと、家族のことなどいろいろあるはずなのにです。平凡な女子高生最後の夏、事件は突然、起きます。2020年、東京オリンピックの3日前、突然、ココネの父親が警察に逮捕され、東京に連行されます。「お父さん、何やったんじゃろか。」ココネは自分の見た夢が次々と現実化することに気づき、状況打開の手がかりがいつも見る夢に隠されていることを意識します。「今朝からこの夢、現実とつながっとる。」ココネは次々と現れる謎を解決するため、大学生で幼馴染のモリオ(声:満島真之介)と一緒に東京に向かいます。「ワタシ、ちょっと寝るわ。お尻触ったら、いけんよ。」「さ、触るかぁ~‼」すべてを知るために、彼女は眠ります。夢の先にあったのは、「知らないもう一人のワタシ」でした。ただひとつの手がかりは、「ひるね」で見る夢。ココネは、夢と現実を旅します。

昼寝が武器というのは、突飛で滅茶苦茶おもしろいですね。何だか、のほほんとした感じがします。夢と現実を行き来して、もう一人のワタシに出会うというのも、おもしろい発想だと思います。それに、方言が使われているせいか、親しみやすいですね。筆者にも広島県出身の友人がいますが、よく「〇〇したらいけんよ。」と言っています。広島と岡山、似たような方言なんですね。

サイコロジカル・ホラー『ネオン・デーモン』

今日は、2017年1月13日に公開される『ネオン・デーモン』の紹介です。
この作品は、究極の美を追求するファッション業界の裏に蠢く欲望を捉えたサイコロジカル・ホラーになっていますが、カンヌ映画祭でも喝采と非難に二分するほど話題になった作品です。
監督は『ドライヴ』(2011年)のニコラス・ウィンディング・レフンです。主演は、『スーパーエイト』(2011年)、『マレフィセレント』(2014年)のエル・ファニングです。『キング・オブ・エジプト』(2016年)において、アナト神役で出演したスーパーモデルで女優のアビー・カーショウも出演しています。また『マトリックス』シリーズ(1999年~)のトーマス・アンダーソン/ネオ役を演じたキアヌ・リーヴスは、モーテルでジェシーの口にナイフを突きつける役を演じています。その他に、カール・グルマン、ジェナ・マーロン、ベラ・ヒースコート、クリスティナ・ヘンドリックスなどが出演しています。

ヒロイン、ジェシーは、子供の頃、よく屋根に上って、将来の夢について考えていました。人より優れた才能もありません。ただ、誰もが目を奪われるほどの美しさに恵まれたジェシーは、純粋にトップモデルになる夢を抱いて、16歳で田舎町ジョージアからロサンゼルスへと移住してきます。「あなたには、何かある。必ず、売れるわ。」ジェシーは、一流デザイナーやカメラマンの心を捉え、すぐにトップモデルとしての道を歩むことになります。しかし、それが美に憑りつかれた悪夢の始まりだったのです。自分達の賞味期限切れを危険視し、彼女を妬むモデル達や友人は、さまざまな手段を使って、ジェシーを引きずり落そうとします。「お母さんは、私をこう呼んでいた。危ない子。」やがて、ジェシーの夢は野望へと変貌していきます。そして、ジェシーが野望を持ったとき、彼女の本性が現れてきます。

僕自身、ホラーは夜トイレに行けなくなるため、見ないことにしていますが、この映画は別物でしょう。

『ジャッキー ファーストレディー 最後の使命』キャスト、あらすじ

今回は、2017年3月31日に公開される『ジャッキー ファーストレディー 最後の使命』です。

 

本作品は、ジャッキーの愛称で親しまれたファーストレディー、ジャクリーン・ケネディの実録映画で、アカデミー賞最有力候補、ゴールデングローブ賞にノミネートされ、第73回ヴェネツィア国際映画祭脚本賞受賞、第41回トロント国際映画祭プラットフォーム賞受賞作品です。

 

監督は『NO』(2012年)、『グロリアの青春』(2013年)、『ザ・クラブ』(2015年)のパプロ・ララインです。制作は『ブラック・スワン』(2010年)でアカデミー賞監督賞にノミネートし、『ノア 約束の舟』(2014年)で監督・プロデュース、脚本を手掛けたダーレン・アロノフスキーです。脚本は、ノア・オッペンハイムです。

 

主演は『レオン』(1999年)のマチルダ役、『スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』(1999年)、『スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』(2002年)、『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』(2005年)のパドメ・アミダラ役を演じ、『ブラック・スワン』(2010年)ではアカデミー賞主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマンです。

 

その他の出演はピーター・サースガード、グレタ・ガーウィング、ビリー・クラダップ、ジョン・ハートなどです。

 

ストーリー

1963年11月22日、ケネディー暗殺から4日間、最愛の夫を伝説に変えたファーストレディーの物語。テキサス州ダラスでのパレード中、ジョン・F・ケネディーが彼女の目の前で暗殺されます。

 

事態を受け入れられない幼い子供達の対応に追われながら、葬儀を行い、昇格する副大統領の大統領就任式に出席し、ホワイトハウスを出ていかなくてはなりません。彼女はいろいろな感情に揺れ動きながらも、最も許しがたいことに集中します。ジャクリーン・ケネディが最も許しがたいこととは、暗殺された夫が「過去の人」として取り扱われ、語られるようになったことでした。「忘れさせない、夫が輝いた時間を。」

 

コメント

ファーストレディーから一転、前大統領夫人に転落した女性が戦う姿は鬼気迫るきがします。普通の人ならば、パニックを起こしても不思議ではない状況でしょう?それだけに、彼女がどう戦ったのか、映画館で確認するのは、興味深いところですね。また、ナタリー・ポートマンがまとっている1960年代の衣装が印象的ですね。