『千と千尋の神隠し』のハクの衣装について調べてみた。

上半身は、狩衣という平安貴族の普段着に似ています。水干とも似ています。どちらかなのでしょう。ハクは龍神、川の神の化身なので、そのような服装をしていても、奇妙ではありません。神社の神職もまた、類似した衣装をしているでしょう?

 

それでは、ハクの衣装は狩衣なのでしょうか、水干なのでしょうか。

 

狩衣と水干について調べてみました。

 

狩衣と水干の違いは、水干には襟を止めるための長いひもがついている点にあります。ハクの衣装にそれがついていれば、水干、なければ狩衣になるでしょう。着る方法は、袴に裾を入れる方法と入れない方法があって、そこでは判別は付きにくいと思われます。

 

平安時代末期になると、都の庶民の多くが水干を着ていたと伝えられていますが、ハクは庶民ではないのでこれには当たりません。庶民が麻を染めたりすったりして着色していたのに対して、貴族は高級生地を使用していたことなど、水干が多用されていたことはわかります。

 

鎌倉時代から室町時代には公家、武家の元服前の礼装として水干が多用されてきたといわれています。江戸時代にはすたれているそうですが、第二次世界大戦後は略装として女性神職のユニフォームに水干が使用されているところもあります。

 

このようにみてくると、『千と千尋の神隠し』のハクは男子ではありますが、神であること、元服前かどうかは不明ですが。小さな川の神であるならば、年齢不詳でも少年の姿で表わされるかもしれませんが。いずれにせよ、ハクの衣装は水干か狩衣のいずれかであると思われます。

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